英国王立音楽検定ABRSM

プレパラトリー・テスト

楽器を習いはじめたばかりの方にとって、はじめての検定はとても負担に感じるかもしれません。プレパラトリー・テストでは合否を心配することもなく、リラックスした雰囲気の中でグレード検定のような体験をすることができます。検定を通して達成感を得られるのはもちろんのこと、終了時に受検証書が授与されますので、今後の励みになるでしょう。このテストは、楽器をはじめておよそ6ヶ月以上の初心者を対象にしています。グレード検定前の準備として、音楽的、技術的な基礎を身に付けておく内容となっています。この段階で必要とされる音感やリズム感、演奏におけるタッチのコントロールや正確さ、音質、そして音楽的理解力といった技能を見るのです。
グレード検定の準備として最適です。
検定内容は1冊のテキストにまとめられています。
課題曲の他に自由曲を弾くことができます。
合否判定はありません。
その場で検定員のコメントを受け取ることができます。

■科目

ピアノ、バイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ギター、リコーダー、フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、サクソフォーン、フレンチ・ホルン、トランペット、コルネット、フリューゲル・ホルン、Ebホルン、トロンボーン、バリトン、ユーフォニウム、チューバ、声楽

■ 受検要項

以下の内容で約10分間の検定です。
練習曲(基礎テクニック)
課題曲1曲(ピアノ以外は無伴奏曲)
自由曲1曲(歌の場合は16-20小節以内)
聞き取りゲーム(簡単な聴音)
弦楽器、および管楽器の自由曲は伴奏付きであること。検定員が伴奏します。
声楽の受検者は課題曲、自由曲ともに検定員が伴奏します。

■受検証書

テスト終了直後に検定員のアドバイスやコメントが書かれた証書が手渡されます。合否や点数による判定は一切ありません。

■教材

このテストの教材は専攻楽器別に出版されています。自由曲以外のすべての内容は、それぞれ1冊のテキスト「プレップ・テスト」にまとめられています。
ピアノの受検者は課題曲、自由曲を次の教材から選択することができます。
「ピアノ・プレップ・テスト」
曲集「パーティー・タイム・オン・ホリデー(Alan Bullard 作曲)」から
曲集「ラウンドアバウト(Alan Haughton 作曲)」から
曲集「パーティー・タイム(Michael Rose 作曲)」から
上記曲集はアソシエイテッド・ボードから出版されています。(教材注文書をご参照ください。)
バイオリン、チェロ、フルート、クラリネット、トランペットの受検者は自由曲を同出版の「パーティー・タイム」シリーズから選んでもよいでしょう。

■検定日程と受検料

プレパラトリー・テストは実技検定と同日程、同会場にて行なわれます。検定は春期、秋期の年2回の実施となります。