英国王立音楽検定(ABRSM)

よくある質問

オンライン理論検定

  • Q 不正はどのようにチェックされますか?
    A

    使用するPCにインストールするソフトウェアで管理されます。
    検定中はウェブカメラで撮影され、監督官によってレビューされます。

  • Q 事前に試すことはできますか?
    A

    以下のURLで事前にサンプルを閲覧することができます。
    https://jp.abrsm.org/en/our-exams/online-theory/exam-preparation-resources/
    Try some example questions G1 ~ 5

  • Q 配点はどどのようになっていますか?
    A

    以下の通りとなります。
    Distinction:65問以上正解
    Merit:60問以上正解
    Pass:50問以上正解
    ※点数から正解数へと変更になります。

  • Q 1か所に集まって受検できますか?
    A

    要件(ネットワーク設備、PC、試験監督等)を満たせば可能です。
    詳細はお問合せ下さい。

  • Q どのような問題が出題されますか?
    A

    問題の形式は以下の通りとなります。
    ・選択式:正しい答えを選択する
    ・空欄に入力:回答欄に入力する
    ・マッチング:プルダウンリストから選択する
    ・ドラッグ&ドロップ:画像をドラッグ&ドロップする
    事前にサンプルをお試しください。
    https://jp.abrsm.org/en/our-exams/online-theory/exam-preparation-resources/

  • Q どのようなテキストで勉強すればよいですか?
    A

    オンライン検定は、従来行われていた記述式検定と必要な内容は変更されていませんので、既存のテキストも利用可能です(MusiTheory in Practiceシリーズ)。ただし形式が変わりますので、オンライン対応のもの(Discovering Music Theoryシリーズ)の併用もお勧めします。

  • Q 検定中に保護者は同席可能ですか?
    A

    18歳未満の受検、特別な配慮が必要な場合、複数の受検者を受け入れる会場では責任ある大人が立ち会う必要があります。

  • Q 検定中のお手洗いは認められていますか?
    A

    お手洗いは検定前に済ませてください。
    必要な場合は5分以下で許可されています。
    離籍する場合はカメラにメモをかざし、その旨を監督官に知らせる必要があります(手順参照)。

  • Q 飲み物は認められていますか?
    A

    認められています。
    透明な容器に入っていること(ラベルは剥がしておくこと)

  • Q 同一の受検者で同時に複数グレードのエントリーは可能ですか?
    A

    認められていません。

パフォーマンスグレード(オンライン動画検定)

  • Q 対面実技検定とどう違うのでしょうか?
    A

    対面実技検定は、本部から派遣された検定員と一対一で行い、課題曲(3曲)、スケール、初見、オーラルテストを個別に評価します。申込みを事前に行い、決まった日程に国内の指定会場で行われます。パフォーマンスグレードは、事前に撮影された課題曲3曲と自由曲を含む4曲の演奏動画を指定ウェブサイトにアップロードし、検定員が各曲の完成度と、演奏全体の流れなどについて評価します。検定の申込みは随時可能で、受検料を支払ってから1ヶ月以内に動画をアップロードします。

  • Q 検定員とオンラインでライブ演奏や対話をする必要はありますか?
    A

    事前に撮影された動画をアップロードするので、オンライン会議形式でのライブ演奏や対話は行いません。

  • Q 何故、パフォーマンスグレードにはスケール、初見、オーラルテストが含まれないのでしょうか?
    A

    ABRSMでは、常に学習者が音楽を演奏するための様々な基礎スキル―技術的な機敏さ、読譜能力、音楽を聴いてそのメカニズムを理解する能力を培うことに重きを置いています。ABRSMの実技検定は、カリキュラムではなく、学びの成果を評価する方法の一つとして用いられることを想定しております。受検者は同じ演奏スキルを、対面実技検定を通して個別に分けて評価されるか、オンライン・パフォーマンスグレード検定で総体的に評価されるか、自身の学習方法に一番適した評価方法選ぶことが出来ます。

  • Q 4曲目の自由曲は、どのような基準で選べば良いでしょうか?
    A

    4曲目の自由曲は、同じABRSM課題曲リストから、自身が課題曲として選んだ3曲以外のものを選ぶことも出来、また音楽的・技術的に課題曲と同等水準の、既に出版されている楽譜が存在する曲ならばどのようなものでもかまいません。自身が楽しめる、自分に合った、自信を持って演奏できる曲を選んでください。演奏の順番も含め、4つの曲で音楽的なバランスが取れる構成のプログラムになるよう心がけましょう。

  • Q 対面検定と同じ価値を持っているのでしょうか?
    A

    同じスキルを評価する異なる検定なので、その価値は同等とみなされます。イギリスの大学入試におけるUCASポイント制度では、両検定の同じグレードに同じ得点を付与します。

  • Q 撮影の編集は可能ですか?
    A

    演奏が始まってから最後の曲が終わるまでは、一切機材を動かすことなく、ワンテイクで撮影します。いかなる編集(ズームイン・アウト、カメラ変換、曲ごとの区切りなど)も禁止されていますので、ご了承ください。ただし、演奏前の自己紹介及び曲目の読み上げは、別撮りしてから編集で加えることが出来ます。

  • Q 撮影場所に制限がありますか。
    A

    撮影場所は制限されておりませんが、受検者の演奏がはっきりと聞き取れる環境をお選びください。ただし、撮影の技術的な問題や環境の雑音などによる不利益は、評価の際に考慮されませんのでご了承ください。

  • Q 撮影機材はどのようなものを使えばよいでしょうか。
    A

    平均的な近来のスマートフォン・ビデオカメラなどで、最低解像度720pで、受検者の顔、演奏の手元などが綺麗に撮影できるものなら自由にご使用いただけます。ただし、アップロードするファイルのサイズ制限は2GB以下となっておりますので、ファイルが重くならないようにご注意ください。制限を超えてしまう場合は、動画圧縮ソフトなどをご利用ください。

  • Q 動画のファイル名や拡張子の種類はどのように指定したらよいですか。スマホから直接アップロードすることは出来ますか。
    A

    ファイル名には半角の英数字、アンダースコアとハイフン(_、-)以外のものが含まれないようにご注意ください。空白などが含まれると、アップロードに失敗することがあります。動画の拡張子は、MP4、MOV、MPGのみアップロードが可能です。スマートフォンで直接アップロードする方は、各機種のファイルフォーマット設定をご確認ください。

  • Q 冒頭の演奏前の紹介を間違えたまま(曲の順序、名前など)、気付かずアップロードしてしまいました。ペナルティーがありますでしょうか。
    A

    自己紹介は採点に影響を及ぼすことはありません。ただし、登録された内容・演奏プログラムと自己紹介時の名前、身分証(グレード6以上)、プログラム内容が著しく異なる場合、本部の方から確認を行う可能性があります。

  • Q 冒頭の紹介は、どのような順序で行うべきでしょうか。
    A

    必要な内容がすべて含まれれば、特に指定された順序はありません。

  • Q 楽譜に書き込みがありますが、検定用に新しいものを使用する必要がありますか。
    A

    冒頭の紹介時に提示する楽譜は、書き込みによって楽譜が認識できない場合以外では、受検者が使っているものをそのまま提示して頂いて構いません。複写本の使用は禁じられていますので、必ず購入した原本をご使用ください。

  • Q 受検者が英語で上手く話せません。演奏前の紹介は英語でする必要がありますか。
    A

    紹介は英語で行いますが、簡単な単語のみでも問題ありません。また、どうしても本人が英語で出来ない場合、保護者や先生などが画面の外から代わりに読み上げても構いません。

  • Q 検定に提出した動画を、SNSなどで共有してもよろしいでしょうか。また、以前撮影して共有、提出したことがある動画を再利用しても大丈夫でしょうか。
    A

    検定動画のSNSや動画配信サイトでの共有は固く禁じられております。検定関係者以外との共有、SNSや配信サイトでの公開、ABRSMを含む他の検定などに一度提出した動画の再提出が確認された場合、資格取り消しに繋がりますので、ご注意ください。

  • Q 伴奏が必要な楽器で、伴奏者は動画に映る必要がありますか。伴奏者がいない場合は、音源を利用することはできますか。
    A

    伴奏者の顔が映る必要はありませんが、動画内には映っている必要があります。ABRSMでは演奏家として、他の音楽家(伴奏者)との共演能力も重要視しているため出来るだけ伴奏者と演奏することが推奨されますが、状況によっては、パフォーマンスグレードにおいてのみ、音源の使用も可能です(ドラム・キット検定では、指定された伴奏音源を利用します:詳細は要項をご参照ください)。音源を使用することによる減点はありませんが、特に高グレードの曲における表現の限度に影響を与える可能性を踏まえた上でご判断いただくことをお勧めします。

  • Q 演奏中、休憩は出来ますか。
    A

    管楽器と声楽にのみグレードごとに定められた長さの休憩が1度のみ許可されています。ピアノ・弦楽器・打楽器には適用されません。詳細は、パフォーマンスグレードのガイドや楽器ごとの要項をご参照ください。

  • Q 申込完了後、アップロードに期限はありますか。
    A

    受検料を支払い、申込みが完了した日から28日以内にアップロードする必要があります。この期限は、本部の申込みサイトにログインし、検定の詳細から確認できます。

  • Q 成人責任者(Responsible Adult)とは何ですか。動画のアップロード時、撮影現場にいた人物の名前と役割を全て入力する理由を教えてください。
    A

    ABRSMでは、学習現場における未成年の安全をとても重要視しています。受検者が18歳未満の未成年である場合、その安全を保障し法的な責任を担う大人が同伴することが必須となります。成人責任者は、撮影がABRSMの規定に沿って、安全に行われるように現場を監督します。この役割は保護者及び教師、伴奏者など、18歳以上の大人が担い、アップロードする時に同席して、ABRSMの規定を遵守した旨の宣誓書を作成します。もし動画において児童の安全を脅かす、または規定に違反する行為が疑われる場合、成人責任者及び撮影関係者に事情聴取を行うことがあります。

実技グレード検定(対面検定)

  • Q 去年のシラバスは使えますか?
    A

    それぞれのシラバスは、1年の猶予期間があります。ただし、課題曲は必ずひとつのシラバスから全て選択する必要があり、新バージョンと古いバージョンを混用することは出来ません。

  • Q 楽譜をめくることが難しい場合、譜めくりが同伴したり、ページをコピーして使ったりすることは出来ますか?
    A

    楽譜の原本を使用していれば、譜めくり用に部分的に複写することは可能です。また、演奏時のみ譜めくりが入室し、終わったら退室することも出来ます。事前の許可は必要ありません。

  • Q 繰り返しは演奏しますか?
    A

    シラバスに指定がない限り、ダ・カーポとダル・セーニョ以外の反復(リピート括弧含む)は原則演奏しません。

  • Q 協奏曲の楽章を演奏する場合、カデンツァとテュッティは演奏しますか?
    A

    シラバスに指定がない限り、カデンツァは演奏しません。テュッティはシラバスの指定がない限り演奏は必須ではありません。伴奏者と事前に協議し、長すぎるテュッティや間奏は音楽的に自然な流れを維持できる範囲で一部カットすることが出来ます。

  • Q 楽譜の出版社がシラバスとは異なりますが、使用できますか?
    A

    シラバスで編曲やアレンジを指定していない限り、どんな出版社でも使用できます。

  • Q ダウンロード購入し、印刷した楽譜は使用できますか?
    A

    正式な楽譜販売先から購入したものは、使用可能です。

  • Q 対面検定で、録音された音源を伴奏として使用できますか?
    A

    現時点では、対面検定で録音された音源を伴奏として使うことは出来ません。

  • Q 初見テストで、譜読みの30秒の間、音出し練習は出来ますか?
    A

    30秒間、音出しも歌も可能です。

  • Q 初見は、例題集から出題されますか?
    A

    例題集からは、出題されません。受検者は、今まで見たことのない、検定専用の楽譜から演奏することになります。

  • Q 対面検定の会場は、東京や大阪などの都心のみでしょうか?
    A

    対面検定は、一定人数以上が受検することが確定され、適切な会場が確保されれば、どの地域でも開催することが出来ます。条件が満たされれば、学校、病院、施設などの訪問も可能ですので、是非事務局にご相談ください。対象となる検定の会場は、毎回異なる可能性がありますので、申込時に地域と会場、日程を確認してからお申込みください。

  • Q 受検者が楽器のチューニングが出来ません。検定員の先生にお手伝いいただけますか?
    A

    誠に残念ながら、検定員は受検者の楽器に触れることはしません。入室前に事前のチューニングをお願いいたします。

  • Q 足台や譜面台、チェロのエンドピンストッパーなどは、会場にありますか。
    A

    譜面台とチェロ受検者の椅子は会場の方でご用意させて頂いております。ピアノの足台などをご利用の場合、事前にご相談ください。チェロのストッパー、ギターの足台など、各楽器に必要な道具は、受検者が持参します。

  • Q 検定時に保護者や先生が同伴入室出来ますか。また、検定を録音・録画することは出来ますか。
    A

    検定は、基本的には検定員と受検者の一対一で行われますので、保護者や先生は控室でご待機頂きます。検定中入室可能なのは、伴奏者と通訳者のみとなります。伴奏者は、伴奏が必要な曲の演奏時のみ入室し、演奏が終わったら退室をお願いいたします。通訳者は公平性のため、事務局で手配させて頂いた方のみにお任せしております。また、いかなる場合にも受検者が検定中に録音・録画する行為は固く禁じられておりますので、ご了承ください。

  • Q 海外で音楽理論グレード5を受けましたが、日本でグレード6以上の実技検定を受けることが出来ますか?
    A

    はい。理論グレード5の合格が2020年以降である場合、検定申込サイトで同じContactIDから日本の検定を申し込めば、自動的に認定されます。この場合、同アカウントの地域設定(Territory)を必ず日本に変更し、住所と連絡先を更新してください。もし2020年より以前に取得した、またはContactIDが違う場合、取得した合格証書の写本(PDFまたはJPEGファイル)を事務局にメールでご提示ください。お名前、生年月日の確認を行った後、認証させて頂きます。

  • Q 日本で合格した資格は、海外でも有効ですか?
    A

    はい。世界どの国で合格した場合でも、イギリス本土や日本で合格したのと同じ価値が付与され、イギリスの大学や特定ボーディングスクールで加算点として認められます。

  • Q 検定は英語で行われますか?英語が苦手なのですが、通訳はつけられますか?
    A

    検定は基本検定員と受検者の一対一で、英語のみで行われますが、必要な場合、申込時に事前要請することで、通訳者を同伴することが出来ます(通訳料金発生)。ただし、通訳する言語は基本的には日英間のみとさせていただきます。

  • Q 障がいがありますが、検定を受けられますか?
    A

    ABRSMは、より多くの方に検定を受けて頂けるよう、特殊な楽譜の準備や、会場の手配など、様々な支援をご用意させて頂いております。ただし、これらを利用するには申込時の事前要請が必要です。当日になってのご支援はいたしかねますので、ご了承ください。

  • Q 検定の指導をするにあたって、専門の教師資格などは必要ですか?
    A

    ABRSMは評価検定であり、カリキュラムやメソッドではありません。教師の認定や、教えるための資格、などは特にございません。シラバスを良く理解し、それぞれの方法でご指導ください。検定の経験がある先生方に、より多くの情報をより早くお届け出来るAJTN(ABRSM JAPAN Teachers' Network)へのご登録をお勧めしております。

ディプロマ検定(オンライン検定)

  • Q 各レベルの資格には、どのような価値があるのか教えてください。
    A

    ディプロマには、ARSM、LRSM、FRSMのレベルがあり、ARSMがイギリスにおける学士1年目、LRSMは学士卒業、FRSMは修士卒業と同じ実力を持っていることを認定します。ただし、大学の単位や学位を授与するものではありませんのでご留意ください。

  • Q 提出する動画や論文、検定員とのオンライン面接は、英語のみですか?
    A

    どの言語でも構いませんが、英語以外の場合、動画には字幕追加、論文は翻訳文を一緒に提出し、オンライン面接には通訳者を同行させる必要があります。これらの手配は、受検が責任を持って専門家に依頼して作成します。難しい場合、事務局に事前にご相談ください。

  • Q 受検の申込みはいつ出来ますか?
    A

    オンラインのディプロマ検定は、パフォーマンスグレードと同じく、いつでも申し込みが可能です。グレード検定と同じサイトからお申込みください。ただし、事前に本部からの承認が必要な課題や資格証明がある場合、6週間以上前に書類を提出する必要がありますので、個別に事務局までご連絡ください。

  • Q グレード8など、指定されたABRSMの事前取得資格がありません。他の資格で代替できますか?
    A

    場合によっては、代替資格を利用することが出来ます。詳しくは、事務局までご連絡ください。