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Think MIDI 2015 MIDIがつなぐ時代と音楽

規格制定後30余年を経て、今もなお電子楽器共通の標準インターフェースとして活用されているMIDI(Musical Instrument Digital Interface)をテーマしたイベント「Think MIDI 2015 ~MIDIがつなぐ時代と音楽~」を2015年12月12日(土)-13日(日)の二日間、ラフォーレ・ミュージアム六本木(東京都港区)にて開催致します。当イベントは、ホール内ステージと展示エリアで構成され、ホール内に設営された二つのステージにおいてはMIDIに所縁の有る多くの音楽家による様々なライブやトークイベントを実施、展示エリアにおいては希少価値の高いヴィンテージと呼ばれる多くの楽器や、電子楽器を駆使して新たな音楽ジャンルを生み出したYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)が実際に使用した機器を並べ、ファンならずともMIDIが音楽の進化に如何なる影響を与えたかを楽しみながら学べる内容となっています。

通信カラオケや着メロなど、MIDIによるテクノロジーが電子楽器やPCだけでなく身近な世界に活用され、昨今ではPCのブラウザ上で直接音を加工したり、MIDI機器と接続できるWeb MIDI APIも提唱されています。電子楽器発展の根幹を成し、楽器共通のプロトコルとして不可欠な要素であるMIDI。そのMIDIが過去・現代と音楽産業や音楽に与えた役割を検証し、そして未来へとMIDIという偉大な存在が果たす役割を知るイベントです。

MIDIとは
正式にはMusical Instruments Digital Interfaceの略で、国際標準となっている電子楽器の規格である。電子楽器同士を接続するための通信規格であり、MIDIを利用することで、MIDI機器同士をコントロールしたり、パソコンにつないだMIDI楽器を演奏させたり、逆に演奏情報をパソコンに記録することを可能にする。

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電子楽器の歴史を検証する展示ゾーン

常設の展示ブースにおいては、MIDI規格が制定されたとされる1982年以前に世に出され、楽器ファンには垂涎の、希少価値の高いヴィンテージと呼ばれる機器やMIDIを搭載した様々な電子楽器を集め、電子楽器の歴史のパネル展示とともに、時代を作ったモデルを目と耳で確かめることが出来る“MIDI History”のコーナー。そして電子楽器を駆使した新たな音楽で世界を席巻したYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)が実際に使用した機器を360度から見学出来る展示ブース。またハード/ソフトメーカーによる最新のデジタル製品が体験できる展示ブースを設け、多くの音楽愛好家にも興味深いディスプレイを予定しています。

音楽の進化に与えたMIDIの影響を検証するステージ

メインステージの二日間は、2つのデイ・コンセプトで構成されています。
開催初日(12日)は“MIDI’s Legend”というタイトルで、電子楽器の歴史やMIDIが如何に音楽の発展に寄与したのかを検証し、二日目(13日)は、“CREATE MUSIC”というテーマで、MIDIの出現が音楽の進化に与えた影響や、音楽産業に様々な形でMIDIが活用されている実情と将来の展望が紹介されます。
両日ともに、様々な電子楽器を実際に使用して、著名アーティストのライブ演奏やパフォーマンスにより懐かしいサウンドから最新のデジタル音楽までお楽しみいただけます。
また冨田勲氏、服部克久氏、千住明氏といった豪華ゲストに加え、一昨年、アメリカにおいて「テクニカル・グラミー賞」を授与された梯郁太郎氏らによるパネル・ディスカッションと、映画やテレビドラマのテーマ音楽で多くのヒット作品を生み出してきた大島ミチル氏を招いたトーク・セッションがこのイベントのハイライトとなっています。さらに、音大生や専門学校生によるMIDI作品を披露しプロの音楽家が作品を評価する“MIDI’s Exhibition”など、これからクリエーターを志す人たちにも興味深いセッションが催されます。
さらにサブステージにおいては、ハード/ソフトメーカーによる最新のデジタル製品の紹介など、様々なデモンストレーションも行われる予定です。

主催
公益財団法人 かけはし芸術文化振興財団

出演
パネラー:冨田勲 服部克久 千住明 大島ミチル 伊藤圭一 梯郁太郎
ゲスト (50音順):浅倉大介 氏家克典 梯郁夫 篠田元一 白井良明 難波弘之 西脇辰弥 増田隆宣 松武秀樹 向谷実 根岸孝旨 阿部薫
総監督:松武秀樹
音楽プロデューサー:篠田元一

企画
トート株式会社

会場
ラフォーレ・ミュージアム 六本木

日時
12月12日(土)11時00分~18時30分
12月13日(日)10時00分~17時30分

入場料
各日 一般 当日2,000円 前売1,800円
高校生以上学生 当日1,000円 前売900円 ※全て税込
中学生以下 無料

協力
一般社団法人 音楽電子事業協会(ANEI)
一般社団法人 日本シンセサイザープログラマー協会(JSPA)
楽器ハード/ソフトメーカー 都内周辺音楽大学/専門学校、都内有名楽器店

後援
文化庁(申請中)

総監督:松武秀樹プロフィール

1951年生まれ。1970年の大阪万博アメリカ館で、シンセサイザーとコンピュータを組み合わせて演奏されていた「スイッチド・オン・バッハ」を聴き、新しいフィールドに大いなる興味と関心を抱く。20歳から冨田勲氏のアシスタントとして、当時日本には数台しかなかった"モーグ・シンセサイザー"による音楽制作のスタッフを経験。独立後もシンセサイザー・ミュージックの可能性を追求、モーグ・シンセサイザー・プログラマーの第1人者としてロック、ポップス、CM音楽のレコーディングに参加。1978年、矢野顕子のアルバム『トキメキ』のニューヨーク・レコーディングにおいてデジタル・シーケンサーを使用。坂本龍一のソロ第1作『千のナイフ』への参加をきっかけに、1978年~1982年にかけて、サウンド・プログラマーとしてYMO作品に参加し、数々の伝説的なレコーディングを経験。また、ワールド・ツアーを含めたYMOライブにも帯同。通称"タンス"と呼ばれる巨大シンセを操りながら世界に大きな衝撃を与えた。1981年には自身のユニットであるLOGIC SYSTEMを結成し、現在までに10枚のアルバムを発表。その内の2枚は世界8ヶ国でリリースされ、各地に熱狂的なファンを生み出した。

音楽プロデューサー:篠田元一プロフィール

大学在学中にピアノ/キーボードを笹路正徳に師事。自己グループにてレコード・デビューを果たしプロの道へ。その後は、自己の音楽制作事務所モトミュージックを拠点に幅広い音楽制作を手掛けている。『PIVOT』(zizo)、『Floating Colors』(日本コロムビア)、『Foresight』(COOL SOUND)と3枚のソロ・アルバムを発表し高い評価を得る。ピアノ/キーボーディストとしての演奏活動では、Thprim(スプライム)<2枚のCDリリース>、NEXT PIVOT、西脇辰弥(Key, Harmonica)とのユニットORANGE SHIFTなどで精力的なライブ活動の他、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団をはじめとする国内外の名門オーケストラとの共演も多数。冨田勲「源氏物語幻想交響絵巻」「イーハトーヴ交響曲(初演)」などの国内外公演やレコーディングに参加している。その他、楽器メーカーの開発アドバイザーや音色制作を多数手掛ける。加えて40冊を越える音楽書を執筆。『実践コード・ワーク』をはじめとする記録的なベスト・セラー、ロング・セラーを誇る音楽書籍を多数執筆している。

本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人 かけはし芸術文化振興財団
“Think MIDI 2015“ イベント事務局
担当: 浦田、北口
MAIL: think_midi@kakehashi-foundation.com

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