男子校サンライズ学院のダンス部、女子高スターライツ学園のチアリーダ一部は、それぞれ学校の人気者。でも、リーダーの瑛斗と愛は、いつも何かが物足りなく、自分たちのオリジナルナンバーを作りたいと夢見ていた。
そんな時、颯太と葵という転校生がやってくる。ふたりが入学する学校を間違えて入れ違いになってしまったことで、ふたつの学校の生徒たちが出会う。隣り合わせで、こんなに近くにいたのに、なぜ互いを知らなかったの？と疑問を持ちつつも、仲良くなっていく生徒たち。しかし、彼らの繋がりが深まるほどに、周囲の様子がおかしくなっていった…。ある日、外から謎の大人の声が聞こえてくる。「なんでディスプレイがついているんだ？」「実験は失敗だ！」。生徒たちは驚き、戸惑い、それでも瑛斗と愛たちは一緒にいたいと願う。どうして僕達はつながりたいと思うの？どうして一緒にいるのが楽しいの？
コミュニケーションが希薄となってしまったコロナ禍の現代、それでも手をつないで前に向かって歩いて行こうと願う子供たちの想いを託した、ちょっと苦くて爽やかな青春物語。

作：坂口理子
演出：畠山典之
音楽：松田員樹
舞台監督：矢島健
制作助手：田村光
制作：森崎智美
プロデューサー：横田真吾（テアトルアカデミー） 田窪桜子（アイオーン）
主催：テアトルアカデミー

坂口理子（さかぐち・りこ）
脚本家。横浜市出身。主な作品は、映画では、スタジオジブリの高畑勲監督との共同脚本による『かぐや姫の物語』の他、『メアリと魔女の花』『フォルトゥナの瞳』『恋は雨上がりのように』『チェリまほTHE MOVIE』など。テレビドラマでは、『女子的生活』『昔話法廷』などがある。舞台作品としては、フランク・ワイルドホーン作曲のミュージカル『四月は君の嘘』を東京及び各地で上演。その他、2014年から続くミュージカル『しあわせのタネ』や、2023年3月には自身が手掛ける若い世代との舞台企画『Project未来圏』の旗揚げ公演が控えている。

畠山典之（はたけやま・のりゆき）
俳優、演出家。北海道小樽市出身。北海道教育大学卒業後、中学・小学校教諭を経て16年間劇団四季に所属。俳優として『オペラ座の怪人』『ソング＆ダンス』『鹿鳴館』などミュージカルからストレートプレイと幅広く出演。研究所の講師を務めるなど、後進の育成にも力を注ぐ。退団後は浅利演出事務所を経て、現在はフリーランスの俳優として活動中。近年は『受取人不明』『クリスマスがちかづくと』『李香蘭』などの舞台出演の他、東北被災地や各地でのコンサートを精力的に行っている。またミュージカル、芝居、オペラなど舞台公演の脚本・演出、作曲と活動の場を広げている。演出に『楽屋』『リスト～愛のかたち』『This is mirai­J』『天国のクジラ』『アンデルセン』『オペラ会議』などがある。